Q1 矯正治療はいつ頃から始めるのが良いのですか?

Q2 大人になってからでも治療できますか?

Q3 歯並びを治すために歯を抜くことがあると聞きましたが?

Q4 痛みはありますか?

Q5 治療中、食事は普通に出来ますか?

Q6 装置が入っていても吹奏楽器は続けられますか?

Q7 日常生活に差しつかえはありますか?

Q8 治療中に転勤になった場合はどうなりますか?

Q9 歯周病があっても矯正治療は受けられますか?

Q10 先に虫歯を治してから相談に行ったほうが良いのでしょうか?

Q11 前歯の2本だけが出ているので、そこだけ治療したいのですが?

          

Q1 矯正治療はいつ頃から始めるのが良いのですか?

矯正治療により得られる結果が同じであれば、治療期間は短いほうが患者さんにとって負坦が少なく、虫歯や歯周病になるリスクも少なくなります。中途半端な時期に治療を開始して、治療中に歯が生えそろうのを待つということになると、意味もなくお口の中に装置が入っている期間ができてしまいます。ですから定期検診がとても大切なのです。定期的に歯の生え方や顎の成長をチェックすることで最も良いタイミングを計ることが出来ます。その人にとって最適な治療の開始時期を見つけることは、より良い治療結果を得ることにつながります。
一般的に、上顎前突(出っ歯)・反対咬合(受け口)・側方偏位(顔の非対称)など顎の骨の成長にかかわりのある不正咬合は、早い時期に治療を開始した方が良い結果につながると言われてます。いずれにしろ気が付いた時なるべく早く矯正の専門医に見てもらって相談を受けられることをお勧めします。


Q2 大人になってからでも治療できますか?

健康な歯と歯茎であれば矯正治療には年齢の制限は有りません。子供と違って顎の成長を利用する治療はできませんが、歯槽骨の中で歯を動かすことは十分可能です。最近では大学生やOLの方でも多くの人が矯正治療を受けています。成人矯正はマルチブラケットという装置をつけて治療することが多いのですが、お仕事の都合などにより従来の目立つ装置は着けられないという患者さんでも、最近では半透明のブラケットを使って目立たぬ方法で治療したり、歯の裏側から装置を付けることによりまったく人目に触れずに治療することも可能です。


Q3 歯並びを治すために歯を抜くことがあると聞きましたが?

矯正治療の診断の基本は、まず歯を抜かずに治療できるかどうかを検討するところから始まります。その結果、抜歯が必要であるという結論に至ることもあります。
歯を抜いて治療した場合と抜かずに治療した場合では同じ結果にはなりません。歯を抜いたほうが良い結果が得られる場合もありますし、歯を抜かないほうが良い結果が得られる場合もあります。それらをシュミレーションして、どちらの結果を望むか、患者さんの希望も加味して治療方針が決まります。なお、抜歯をして治療をした場合でも、治療後に隙間が残ることは有りません。


Q4 痛みはありますか?

これはかなり個人差があります。中にはまったく痛くなかったという人もいますが、たいていの人は初めて装置を着けてから3〜4日痛むようです。ただし長い人でも1週間ぐらいで痛みはおさまります。また、その痛む日の中でも特に不都合を感じるのは食事の時だけです。痛みのある間は、やわらかい食事でうまく栄養を取ってください。


Q5 治療中、食事は普通に出来ますか?

初めて装置を着けてから3〜4日、歯に痛みがある期間は硬いものは食べられません。痛みがおさまって何でも食べられるようになれば、原則として特に食事に制限はございません。ただし粘着性があって清掃性の悪いものは避けるべきでしょう。どうしても食べたい場合には食べてもかまいませんが、その後の歯磨きはいつもより時間をかけて念入りに行う必要があります。


Q6 装置が入っていても吹奏楽器は続けられますか?

まず装置がお口の中に入ると、唇などの感覚はそれまでとかなり異なりますので、慣れるまで多少苦労するでしょう。また、リード楽器のように咥える形のものは、治療のための歯の移動を妨げる場合もあります。ただし、楽器を続けることを断念するようなことは少ないようです。


Q7 日常生活に差しつかえはありますか?

矯正装置をつけることで、日常生活において制限されることはほとんど有りません。ただし、歯一本一本に装置が付きますと、当然食べかすも残りやすくなりますので、毎日の歯磨きを今まで以上に時間をかけて念入りに行う必要が出てきます。今まで1分程度の歯磨きで簡単に済ませていた人にとっては、最初は面倒かもしれませんが、習慣になればさほど苦ではないはずです。そして、その習慣は矯正治療が終わったあとも、歯周病の予防に大いに役立つはずです。


Q8 治療中に転勤になった場合はどうなりますか?

治療開始時点で、転勤の可能性が明らかな場合には、そのことを担当医に話し、転勤の時期や期間を考慮に入れた治療計画を立てるべきでしょう。具体的には、例えば動的処置(歯を動かす治療)の期間が2〜2.5年だとすれば、その期間だけでも同じ担当医に治療を受けられるように治療開始時期を選ぶのが賢明です。しかし、突然移転が決まった場合には、できるだけスムースに治療を継続して行えるよう必要な資料(初診時の模型・X線写真・口腔内写真 治療経過報告)を作成し、転居先の専門医をご紹介します。


Q9 歯周病があっても矯正治療は受けられますか?

症状にもよりますが、まず歯周病を改善してから矯正治療に入るのが普通です。その際、歯を移動するために力のかかる歯の健康状態を含めて、かかりつけの歯科医院と緊密な連絡を取り合いながら治療を進めます。


Q10 先に虫歯を治してから相談に行ったほうが良いのでしょうか?

検査の結果、虫歯の治療をしないと矯正装置が着けられなかったり、現在痛みがあるなどの場合には、矯正治療に先立って虫歯の治療をしていただくことになります。しかし、そのような問題がなければ、先に矯正治療を始めることもあります。最終的な補綴物(冠や詰め物)は悪い歯並びに合わせて作るよりも、矯正治療後の正しい歯並びに合わせた方が良い治療結果につながります。
いずれにしても検査を受け、治療方針を決めてから治療に取り掛かることをお勧めします。


Q11 前歯の2本だけが出ているので、そこだけ治療したいのですが?

部分的に治療することはもちろん可能です。しかし気になっている前歯2本が出ているのには、前歯以外の部分にも原因があるかも知れません。その場合には、その他の部位の治療も合わせて行わなければなりません。かみ合わせというものは上顎と下顎の歯が正しく噛み合ってはじめて良い噛み合わせになるので、多くの場合上下両方の治療が必要になってきます。まずは、ご相談ください。


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